研究分野

3次元形状をコンピュータ上に表現し,処理するための技術を研究しています. この分野は幾何形状処理と呼ばれ,グラフィックスや科学的可視化の基礎を支えています. これから研究テーマをいくつか紹介します.

[パラメータ化]

spherical param. 複雑な3次元形状を処理するのは難しいものですが,平面や球面などの簡単な形状を 処理するのは思いのほか簡単です.そこで,複雑な形状を簡単な形状に変換してから 処理するというやり方が使用されています.形状を変換するときには, できるだけ角度や面積のずれが少ない,そして裏返りのない変換を探します. 上図は三角形メッシュを球面パラメータ化した結果です.

[多義立体]

wire art 複数の視点から観察すると異なる形に見える立体を多義立体といいます. 2つの異なる形に見える多義立体をつくることは(実は)簡単です. ここでは,そのような多義立体の中から特別な性質を持つものを,最適化を用いて求めました. 上図のワイヤー形状は,ある特別な方向から観察するとルビンの壺に見え, 別の特別な方向から観察すると人の顔に見えます.

卒論・修論タイトル

[指導教員]

  • 准教授
    • 森口 昌樹

[2019年度学生]

  • 卒論タイトル
    • 四角形メッシュの直交対角化に対する局所計算法の開発
    • Fiedlerベクトルを用いたメッシュ分割の連結性の検証
    • 単位法線流に基づく球面パラメータ化アルゴリズムの改良
    • 多義立体モデリングにおける視線方向決定法の提案
    • 3次元形状に対するワイヤーフレームモデル生成システムの構築